一般歯科

一般歯科

痛みを抑え、必要最低限に削除量を抑え、治療効果を持続させます

一般歯科とは

一般歯科

「一般歯科」とは、むし歯や歯周病の治療など、歯科医院で行うもっとも基本的な治療のことを指します。

「歯を失う原因の約40%がむし歯、約50%が歯周病」だといわれている通り、むし歯と歯周病を防ぐこと、きちんと治療を行うことが患者さまご自身の歯を長持ちさせるためには大切です。

当院における一般歯科

痛みや出血、違和感などの症状が現れてからではなく、予防のために定期検診を受けに来ていただけるような、通いやすい歯科医院を目指しております。
  • できるだけ痛みを抑え
  • 削除量(歯を削る量)を抑え
  • 効果が長持ちする治療
の3点に特に力を入れた治療を行っております。

予防治療

予防治療

定期検診、PMTC、毎日の正しい歯みがきが基本です。
噛み合わせの悪化は、身体全体に悪影響を与えます。

予防治療・歯のクリーニング

予防治療・歯のクリーニング

むし歯にしろ歯周病にしろ、かなり進行してしまってから受診される患者さまがいらっしゃいます。「痛くなかったから」、「我慢していた」ということなのですが、主観的な痛みの感覚は、必ずしも病気の進行具合と比例しません。

特に歯周病は、ほとんど痛みなく進行してしまうので、「痛くなってからすぐに診てもらったのにかなり進行しているといわれた」という症例が多々あります。最悪の場合は、「抜歯しか手がない」という状況にまで陥ることがあります。
痛みのない早期に発見することで、治療規模もより小さくできます。削除量はもちろん、痛みも抑えられます。

どれだけまめに手入れをしていても、むし歯や歯周病になってしまうことはあります。しかし、そのリスクを抑えることは可能なのです。
当院では、

  • 3ヶ月に一度の定期的な検診
  • PMTC
  • ご自宅での歯みがきの指導
に力を入れ、むし歯と歯周病の予防を徹底し、トラブルを最小限に留めるお口の環境作りを行っていきます。

3ヶ月に一度は定期的な検診を ―「3ヶ月」の根拠―

むし歯や歯周病の原因となる細菌は、歯科医院での専用の器具を使ったクリーニングで、きれいに除去できます。次の定期検診までは患者さまご自身で歯みがきなどのケアを行っていただくわけですが、その間、どうしても口内細菌量というものは少しずつ増えていきます。ご自宅での歯みがきには、やはり限界というものがあるのです。

歯科医院でのクリーニングによってほとんどゼロになった細菌量が、一定の値にまで達して、むし歯リスク、歯周病リスクが一気に高まる時期――その時期というのが、よくいわれる「3ヶ月後」なのです。
毎日歯科医院に通うわけにはいきません。3ヶ月に一度の定期検診で、効率よくむし歯予防、歯周病予防を行い、生涯治療回数を減らしましょう。

PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)

PMTC

ご自宅の歯みがきでは届かない歯間、歯周ポケット、そして歯面の汚れ(ステイン)、歯垢(プラーク)、バイオフィルムの除去をプロの手で徹底して行います。
定期的にPMTCを行うことで、むし歯や歯周病に侵されにくいお口を手に入れることができます。

専用の器具とペーストを用いて、歯の汚れ、黄ばみ、タバコのヤニなどを除去します。プラークを除去することで、歯ぐきも引き締まる、痛みなく気持ちのいいクリーニングです。

  • 主な効果
  • 歯面の汚れを除去し、プラークの付着を防ぎます。→むし歯予防、進行抑制
  • プラークの除去は、歯肉炎の改善にもつながります。→歯周病予防、進行抑制
  • 歯質強化の効果があります。→むし歯予防
  • コーヒー、紅茶、ワインなどによる汚れ、黄ばみ、タバコのヤニの除去ができ、光沢のある歯面を実現します。→審美的効果

ご自宅での歯みがきの指導

定期検診と定期検診の間、お口の健康は「毎日の歯みがきにかかっている」といっても過言ではありません。歯科医院できれいにしたお口の環境を、次回の定期検診まで保つことが重要です。 患者さまのお口の状態によって、指導する歯みがき方法も変わりますし、それ以外のケアが必要な場合もあります。
当院では、患者さま一人ひとり合った歯みがき方法、ケア方法をしっかりとお伝えしております。

また、「どういったブラシを使ったらいいのか、分からない」など、歯みがきのことで困っていること、迷っていることがあったら、院長、衛生士、助手までお気軽にご相談ください。

歯周病

歯周病

「痛くなってから治療」が通用しない、静かに進行する病気。
定期的に歯科医院でプラーク除去を行いましょう。

歯周病とは

日本における成人のうち、軽度の方も含めると、約80%が歯周病だといわれています。歯周病は単なる「加齢による歯ぐきの衰え」ではなく、遺伝、生活環境によっては20代から進行します。
主な原因である「プラーク」は、「歯周ポケットが深くなることで一層溜まりやすくなり、さらに歯周病の進行が早まる」という悪循環に陥ります。そして重度となると歯槽骨(しそうこつ・歯を支える顎の骨)が溶け始め、最悪の場合には抜け落ちてしまいます。
歯周病とは

歯周病が恐ろしいのは、進行に痛みが伴わない、という点です。「痛みや出血などの症状が現れてすぐに歯科医に行ったのに、すでに重度の歯周病だといわれた」ということがよくあります。 「痛くなったら歯医者に行く」が通用しない病気です。3ヶ月に一度の定期検診に通いながら、予防・治療を行うのが望ましいでしょう。自覚症状が現れていない方も、一度受診されて歯周組織の状態をチェックすることをおすすめします。

以下の症状が現れている方は、早期に受診してください。

  • 歯がぐらつく
  • 出血がある
  • 口臭が気になる
  • 朝起きたとき、口内がネバついている
  • 食事のときにものがよく挟まる

歯周病治療

歯周病が疑われる場合は、歯周病検査を行います。必要ならレントゲン撮影やCT撮影を行い、歯槽骨を含めた顎の骨の状態を確認し、そののち、プラークの除去を行います。

歯周病の主な原因はプラークですので、プラーク除去により治療・予防を同時に行うことができます。
歯間、歯周ポケット、奥歯の裏側まで、普段の歯みがきではきれいにできない箇所を中心に、専用の器具を用いてクリーニングします(スケーリング、ルートプレーニング)。炎症の抑制・予防の効果が期待できます。初期歯周病の治療が上手くいくかどうかは、ここでの処置に非常に大きな比重がかかっています。

歯周病の治療には、ある程度の期間が必要です。歯科医院での治療はもちろん、患者さまご自身の毎日の歯みがき、ケアも大切です。患者さま一人ひとり合った指導をさせていただきますので、ご協力ください。

根管治療

根幹治療

歯の根元にまで侵食してしまったむし歯の場合、表面的な治療だけでは細菌に感染した歯質を取り除けません。細菌が残ったまま詰め物やかぶせ物をしてしまうと、歯の内部からの化膿を引き起こし、最悪の場合は抜歯に至ります。

そこで、詰め物やかぶせ物をする前に、専用の特殊な器具を使用して根管の内部の洗浄・封鎖を行うのが「根管治療」です。

化膿を防ぎ、唾液の侵入も許しません。時間のかかる治療ですが、深くなってしまったむし歯治療においては、のちのちのお口の健康にとって非常に重要な役割を果たします。